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ようこそ実力至上主義の教室へ7.5の感想、考察などなど

[ようこそ実力至上主義の教室へ][よう実][ライトノベル][ラノベ][ネタバレ][感想]

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ようこそ実力至上主義の教室へ7.5巻表紙

今回は1月25日にMF文庫Jより刊行されたようこそ実力至上主義の教室へ7.5巻を読了しました。
最初の紹介が7.5巻になってしまいましたが、もちろん既刊も全て読んでいるので気が向いたらブログで書こうかなと思います。


それはさておき、7.5巻ですが初回ということで不要かもしれませんが簡単な作品紹介です。
ようこそ実力至上主義の教室へ、略してよう実は2017年にはアニメ化もされ、このライトノベルがすごい2018では文庫部門19位にも入っている人気作品です。
著:衣笠彰梧、イラスト:トモセシュンサクのコンビはゲーム『暁の護衛』でも有名です。
ジャンルとしては学園頭脳バトルといったところでしょうか。
高度育成高等学校という仕掛けのたくさんある舞台と実力がありながらも能動的ではない主人公、綾小路の存在が作品独特の魅力になっています。それと当然ながらヒロインたちが可愛い。


作品紹介はここまでにして7.5巻の感想ですが、
軽井沢かわえええええええええええええええええええええ」
以上です。
冗談です。
実際に、表紙からもわかるように本作のメインヒロインに昇格した軽井沢恵がメインの話がほとんどでした。
4.5巻以降、軽井沢の快進撃がすごい。いやホントに。

内容としてはあとがきにも書いてあったように7巻の補完になっています。
ナンバリングとしては短編集的ような扱いになっていますが、4.5巻と同じようにストーリーに大きく関わってくる展開や伏線などがありました。
ホントこの作品、伏線張りすぎなんだよなぁ(褒め言葉)

ではではネタバレありの感想をしていきます!

※以下ネタバレあり

一歩前に進んだ軽井沢

この巻では冒頭40ページが軽井沢視点でのエピソードになっています。

Cクラスとの屋上の一件から一晩明けて軽井沢の心境の変化が描かれてます。
「清隆のせいでどん底に落ちたけど清隆が救ってくれた」とか、
「清隆はなんで心配のメールもよこさないのよ」とか、
「清隆はもしかしてイケメンでモテる系の男子なのでは?」とか、
「清隆に身体を触られたんだよね」とか、
うん、だいたい綾小路の事ですね。
軽井沢は「ないって」と言ってますが完璧に落ちているように思います。
どん底の次は恋に落ちたのか

綾小路に気のある佐藤からの相談を受け、もやもやした気持ちになるツンデレの可愛らしい一面だけでなく、佐藤が綾小路と付き合ったら自分が必要無くなるのではと不安を覚えたり、平田との関係を続けるべきなのかなど、自身の今後についても考えている描写もありました。
成長したなぁ。

とにかく軽井沢がとんでもないヒロイン力を見せてきているのは間違いないです。
本当に可愛い、水筒マンは見習って。

坂柳の動向

最近登場頻度が少しずつ増えてきたAクラスのリーダー坂柳。

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坂柳有栖

今回も少しだけ登場。
ケヤキモールで綾小路と偶然出会った彼女は相変わらず短いながら情報量のある会話をしていました。

坂柳は自分を生まれながらの天才、綾小路を作られた天才と言って戦いたくてしょうがないようです。
強者と潰したいドラゴンボーイと変わりないですね。
龍園のことをドラゴンボーイって呼ぶのが個人的にツボ。

7巻で一ノ瀬と一緒にいる場面がありましたが、その理由についての説明をしています。
話術を用いて、一ノ瀬本人から秘密を聞きだし、いつでもBクラスを潰すことができるとドヤ顔をしてました(してません)。
つまり、一ノ瀬の200万以上のポイントの謎、もしくは中学時代の長期欠席の理由のどちらかは知っているのでしょう。
3学期になったらすぐにでも潰せると言っていますが、生徒会にも入っている一ノ瀬は今後の重要なキャラになってくると思うので簡単には負けたりしないような…、全く予想できないので度肝を抜く面白い展開が待っているんだろうなぁ(プレッシャー)。

ついでのようにクラスの神室真澄ちゃんも出てきました。
サイドテールで坂柳に対しても強気な口調のAクラスの女の子、過去にも綾小路と接触していましたが坂柳にバレていた模様。
坂柳によると彼女が坂柳に握られている弱みと一ノ瀬の秘密は似ているらしい。
真澄ちゃん結構好きなキャラなので出番増えるといいなぁ。

Bクラスの生徒のその後と綾小路との関係

綾小路は映画館で偶然伊吹と出会います。

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伊吹澪

女の子とのエンカウント率はさすがラノベ主人公。

伊吹は毎回ヒロインっぽいシチュエーションで登場しているけど、どちらかというと悪友のような。
もちろん今回も胸キュンエピソードではなく、綾小路との戦闘。
綾小路は負けを認めない伊吹に対して勝ったら今度一切関わるなと条件をつけ、危なげなく勝利。
しかし、綾小路はこれで縁が切れるようなことは無いだろうと感じる。

綾小路が感じたように、もはや主要キャラと呼んでも差し支えない伊吹を退場させるようなことは無いでしょう。
今回、綾小路が伊吹のことを澪と呼ぶ場面もあったし、ヒロインとして復帰の可能性(ないです)。

どうでもいいけど、伊吹の映画鑑賞という趣味が発覚したけどなんかの伏線だろうか(違います)。


次は綾小路とドラゴンボーイの接触です。

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龍園翔

この巻で一番意外でした。

綾小路は早朝に龍園を呼び出して交渉を始めます。
簡単にいうとAクラスがBクラスを潰すからCクラスは隙をついてAクラスを潰してくれないかというもので、それが実現すればDクラスはAクラスに上がることができるというものです。
まあ龍園も簡単に頷くようなことはしませんが、綾小路が障害となる櫛田を退学させると宣言すると興味を持つようになります。

綾小路は龍園は8億ポイントを集めクラス全員をAクラスにすることは無理だと言いますが、龍園には明確なビジョンがあったようで、全校生徒480人全員から月20万ポイント搾取すれば、1ヵ月で1億、8ヵ月で目標の8億は集まると言います。
否定する綾小路も龍園の得意げな表情を見ているうちに成功率5%以上の戦略があることに気付くようです。
どのような戦略かは話していません。
まーた、新しい伏線かよ(歓喜)。

結果、龍園はCクラスがAクラスを潰しにかかり、Dクラスには攻撃しないように金田、椎名に根回しすること。
綾小路はAクラスにあがったなら、龍園の8億ポイント集める戦略に協力すること。
この二つが交わされました。

過去の敵との協力関係は王道で熱い展開ですね。

堀北兄との取引

綾小路は龍園との密会に元生徒会長の堀北兄を呼んでいて、屋上の件の見返りとして現生徒会長の南雲を止めることについての情報交換を始めます。

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堀北学

龍園は概要だけを聞いて早々に退場。

生徒会メンバーの紹介と南雲は反抗する生徒を退学に追い込み2年を掌握していること、二年生で唯一南雲へ対抗する生徒がいることなど必要な情報が綾小路に伝えられる。
堀北兄は南雲とは考え方が違うらしく、彼を止めたいらしい。

ついでに堀北妹の話も少し、堀北兄は意外にも妹の能力は高く評価しているらしい。
堀北妹の悪いところは堀北兄を終着点にしていることで綾小路も気付いているようだが、…読者としては何言ってんだこいつら(鼻ほじ)。

龍園に続き堀北兄、強キャラ同士の会合は伏線ばっかりで面白い(理解しているかは怪しい)。

ポンコツ堀北とヒロイン佐倉

綾小路は堀北兄との会話の流れから堀北妹を生徒会に入れようと連絡を取ります。
出先にいるらしい堀北を探しに行くと意外なことに櫛田と二人きり。

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堀北鈴音

綾小路は堀北兄が堀北妹の生徒会入りを望んでいるというが、まったく信じることはなく、櫛田の協力を得て兄に電話をすることに。

電話中は他人行儀で緊張している様子の堀北が見られます。
このポンコツ具合がいい味出してる気がします。
アニメのくすぐりシーンは最高でした!

結局、兄が生徒会入りを勧めているのが(綾小路と堀北兄が裏口を合わせただけの)事実だと知った堀北だったが生徒会に入ることは自分のためになるとは思わないと言い、綾小路の思い通りにはいかず。


次は佐倉の出番ですが、クリスマスイブの夜に綾小路にプレゼントを渡すだけです。

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佐倉愛里

本当に一瞬の登場ですが、しっかりと役割は果たしていったように感じます。

佐倉はキャラの性質上難しい話に入ってこれないのが厳しいところですね。
けど綾小路グループのおかげで最低限で出番は保障されているような気がします。


以上、堀北、櫛田、佐倉の登場シーンは一か所だけで、それもあって軽井沢のヒロイン力の差が顕著になっていますね。

平田とのWデート

綾小路と佐藤、軽井沢、平田でのWデートをすることに。

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平田洋介、軽井沢

デートの中で綾小路が一番信頼を寄せているのが印象的だった。
地の文で「ナイス平田。凄いぞ平田。イケイケ平田っ」と綾小路らしくないところも。

道中の会話で軽井沢が綾小路に意地悪な質問や綾小路の印象を下げようとする場面が何度かあり、拗ねている軽井沢も可愛かったです。
綾小路が困っていると平田がサポートして会話を円滑に進めているようでした。

生徒会メンバーに遭遇する場面もあり、南雲は綾小路にすでに目を付けていることがわかる接触でした。
危うい雰囲気になるも、ここでも平田がサポート。
平田有能。

綾小路が御守を拾った先輩も出てきましたが絡んでくるようなことはありませんでした。
彼女には年上ヒロインとしてこれからの活躍に期待です。

デートの最後には佐藤が綾小路に告白しますが、残念ながら答えはNO。
断った理由には軽井沢のことがあり、佐藤と付き合うことで軽井沢が使えなくなってしまうリスクを考えたようです。

綾小路は告白を隠れて聞いていた軽井沢に断った理由に軽井沢が関係していることと伝えます。
話が性的な方になると照れて怒る軽井沢が可愛い。まじで可愛い。

対南雲への動き

佐藤の告白の後、軽井沢を連れて南雲に反抗している唯一の二年生のもとへ向かうことに。
出てきたのは生徒会副会長桐山だった。

桐山は綾小路に対して高圧的であまり良い印象を受けなかった。
元Aクラス、現Bクラスらしいが一年Aクラスの弥彦のようにポンコツ臭がする。
けどバックに堀北兄がいることから有能なはず。

軽井沢に今後の説明をしながら、桐山からの情報を受け取ると桐山は早々に立ち去っていく。

残った綾小路と軽井沢
パートナーだと言われ照れる軽井沢
ツンデレを発動しながらプレゼントを渡す軽井沢
平田と別れる許可がもらえて嬉しい軽井沢
恵と名前を呼ばれて赤面で慌てる軽井沢
実は心配されていたと知り喜ぶ軽井沢

このヒロイン可愛すぎません!?

最後には綾小路の「友人…いや、それ以上の存在として変わっていける気がする」という始末。
メインヒロイン確定ですね。

感想

初めにも述べましたが内容としては7巻の補完と次巻への布石と言ったところでしょうか。

しかし、軽井沢の可愛さが存分に生かされた素晴らしい巻になっていたと思います。
本当に可愛い。

不安要素があるとするなら綾小路でも自爆覚悟の攻撃には対処できないとのことなので、そこで軽井沢を犠牲にするような選択を取る可能性があるところですね。
最後の台詞からないことを祈りたいですが。

Cクラスとの交流も多めに描かれていましたが、今後Cクラスのリーダーになるであろう椎名ひよりには期待ですね。
ヒロイン要素的にも。
彼女の存在は綾小路と龍園の結んだ交渉を助けるような気がします。
金田?まあ頑張ってくれ。

3学期では学年の壁を越えた試験が待っているそうなので、次巻ではそれがメインでしょうか。
対南雲前哨戦といったところでしょうか。
もしかしたらAクラスvsBクラスや、一ノ瀬の秘密についても掘り下げられるかもしれません。
楽しみで仕方がありませんが、発売まで他の作品を読んで待っていようと思います。


それでは最後まで読んでくださった皆様ありがとうございました。
読んでいない方も興味が沸くように書いたつもりですが、本作品の面白さの1%も文字にできていません。
(軽井沢が可愛いしか言ってなくね?)
なのでぜひ読んでいただき、感想を交換できればなと思っています。

それでは。

寒さに震えながらコーヒーを啜りつつ。